インバウンド需要が回復し、日経平均株価が史上最高値を更新するなど、社会経済の明るい話題がある一方で、海外ではウクライナや中東問題の長期化、国内においては物価高騰や慢性的な人手不足など、当社を取り巻く国内外の環境は依然として先行き不透明な状況が続いております。
そのような経営環境の中、当社中期経営計画(T.RAD-12)では、ROE10.0%と企業価値向上による株主還元強化を掲げて参りました。今回、中間点である3年目を迎えるにあたり、その目標に向かってより具体的に歩を進めるため、株主還元方針をDOEに変更するとともに、目指すべきバランスシート、資本配分イメージ、収益性向上への道筋を改めて中計アップデート版にお示ししております。資本効率と収益性向上に注力し、株主資本コストを超えるROEの達成、PBR1.0倍の達成に向け、努力して参ります。
ものづくりの会社として培った技術やノウハウをベースに、IT技術の活用によって生産性や効率を向上させ、多種多様なパワープラントに対応した熱交換器をグローバルに提供することで、地球環境にやさしい持続可能な社会の実現に貢献いたします。
さらに当社は、単なる熱交換器の開発・製造会社というだけでなく、創業以来蓄積された熱交換技術の応用により、自然の熱エネルギーや設備などの排熱を利用した新たな熱エネルギー活用ソリューションの研究開発にも取り組んでおります。
これからも一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。